聞こえる素晴らしさ

全国の皆さま、こんにちは!

私の親は、元気ではありますがもう高齢であるため、日常生活の中では何かと不都合なことが出てきてます。年齢と共に、身体は若い人に比べると、お世辞にも元気とは言えません。

数年前からは、「テレビの音が聞こえにくい」と嘆くことも多くなり、私もこれでは不便だと気に掛けていました。音声が聞こえにくくなると、テレビを見ていても面白くないだろうし、音量を上げるにしても周囲に迷惑になるため、限界もあります。

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私が取り扱っている製品には、テレビの音量を上げずに、音を自分のそばで出せる器具が色々とあるのですが、どの製品も自分自身が利用したいと思った物が見つかりませんでした。私が使うんじゃありませんよ!……、親に使ってもらいたいということで、探してはいたんですがね。

そして、ある時に出会った製品がコレ……「みみもとくんミューツー」なるものです。

 

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見た目がスマート&コンパクトな感じでしょ。

なんせ、親が使う物だけに、出来れば軽くてコンパクト、デザインもスッキリとした感じで高性能で使いやすいもの……なんて欲張った要求をズッとしてましたから。見つけた時はかなりの期待を持ちました。

他の製品は、テレビからの音声をどのように手元まで持ってくるのかというと、コードを使っての有線タイプ、そして電波を使っての無線、または赤外線を使った無線、これら3種類のタイプが存在します。

私の中では、まず有線タイプは全く選択肢にありません。もちろん、自由に動ける無線で探してました。

一口に、「無線タイプ」と言っても、「赤外線方式」「FM電波方式」と別れます。

赤外線には、デメリットがハッキリしていて、テレビと手元の受信機の間に障害物があると、通信が遮断されるということ。これもこの問題があるので、私の選択肢からは消えました。

FM電波方式は、その電波のチカラが弱い波長だということは、これも前々から知っていましたので不安もあったのは否定できません。で、……困りました。

 

Wifi方式の電波?

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 このみみもとくんミューツーを企画する前に、メーカーの方に色々と質問を投げ掛けました。

聞くと、電波の方式が今までのFMや赤外線ではなく、Wifiを使っているとのこと。その当時、Wifi電波を使うことがとても新鮮で、「そんなことが出来るんだ」と衝撃を受けた印象が今でも思い出します。今の時代、WifiどころかBluetoothで機器同士の通信をすることが当たり前のようにもなっているので、皆さんは驚かないでしょうけど、あの時は驚きでした。

Bluetoothについては、通信の距離が短いので、テレビから離れた所へ音声を飛ばすような使い方をする機器には向いてはいないでしょうね。だから、Wifiを使うということはベストだと思います。だだ、Wifiを使っているとは言え、Wifiにも性能の限界があるハズで、実際に使用してみないと家の形や間取りなどのレイアウトは各家庭で違うので、どんな弊害があるのかは設置するまでは解りませんでした。

 

実際に取り付けてみる

取り付けるのは、私の家では二つの部屋にそれぞれテレビがあり、両方ともに取り付けたいと考えていましたので、2個使用することにしました。電波を使っての送受信なので、電波が混線して何か弊害が出ないかと心配もありましたが、思い切って取り付けることにしました。

取り付けは非常に単純でしたので、説明書を数分読んだだけで理解できるレベルの取り付けで、テレビ側に送信機を取り付けることだけ注意すれば何てことはありません。送信機用の電源をコンセントに差して、テレビの音声出力端子部分がテレビの側面か裏側にあるので、そこへジャックを繋ぐだけでした。

説明書にはこの送信機をテレビの上部付近に付属のテープで貼り付けて固定するとあり、一台はそのようにしました。しかし、2台目のテレビは小型なので、テレビの上に貼り付ける部分の面積が少なかったので、テレビ下の台座に貼り付けてみました。……と言うより、そこの場所しか取り付ける所が無かったんです。ま、何とかなるでしょう。

この送信機、テレビを付けていない時は、赤色ランプが点灯してます。

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こんな感じに点灯しています。もちろんですが、テレビの音声出力端子にうまくジャックが接続されていないと、同じように赤色が点灯しますので、接続出来ているかどうかの時の目安?にもなるかな。

 

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テレビをつけてみると、テレビの音声を受けているという青色(緑?)が点灯します。この状態になると、手元の受信機のスイッチをONして、テレビの音声を手元の受信機で聴くことができるようになります。そうなったら、テレビ側の音量を大きくしたり小さくしたりしても、手元の受信機の音量には関係無く好みの音声を聴くことができました。

ただ、不具合では無いのかも知れませんが、小さい方のテレビで、オーケストラなどの演奏を聴くと、音が出ない場面もあります。これは、オーケストラ演奏の中で、曲の演奏楽器によっては音の小さい場面がありますよね、その時にテレビ側からの音声出力端子からの出力がカットされるようで、そんな小さな音の時はカットされた音は入ってきませません。でも演奏の音が少し大きい場面になってくるとカットが回避されて音が出てきます。恐らく、これはテレビの機種によるものでしょう。因みに私の家のテレビは大小ともシャープ製です。

あ、言い忘れましたが、送信機の設置をした後、テレビの機種によってはテレビのリモコンで、音声出力の設定をし直さないといけないのもあるようですが、シャープ製のテレビについては設定の変更は一切必要ありませんでした。

 

2台の受信機はどうなったか?

さて、取り付けてからですが、かねてから懸念されていた「電波の混線」について、実際にこのような事が起こりました。

母親が首から受信機をぶら下げて違う部屋に移動し、テーブルに置き忘れていた時です。移動した先の部屋にもう一台の受信機とテレビ。そのテレビをつけて見ようとテーブルの上の受信機をスイッチON。音声が出てきません。本人は「これ……音が出ない」と私にぶつぶつ。一瞬、私も何でそうなっているのか理解できませんでしたが、そう、この部屋の受信機は、定位置に有るではありませんか。改めて定位置に有った受信機をONにするとしっかりと音が出ます。

つまり、製品によって周波数を分けて作られているようで、混線を避ける仕組みになっていると考えられます。

で……実験した見ました。受信機同士を部屋を入れ替えて、同時に使用するとどうなるのか?……。

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ちょっと絵を描いて説明します。

上の絵が、正常な使い方です。一つの部屋に同じ製品に入っていた送信機と受信機を使用してます。この時点で、壁ひとつ隔てている部屋同士の混線は見られません。

 

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で、これが私が実験してみた受信機を入れ替えてみるやり方です。

壁があるのにそれぞれ、お部屋Aの送信機から出ている電波はお部屋Aの受信機が受けて、お部屋Bのものは同じように場所を変えてもBの受信機が電波をキャッチしてます。

つまり、別機種同士の混線はしないだけでなく、Wifi電波が届く範囲ならしっかりと受信できるということですよね。

でも、Wifi電波の届く範囲は壁面の素材や家屋の形状にも左右されるので、届く距離はさまざまでしょう。

あと、製造メーカーが言っていたのが、ネット環境を作るのに普及している家庭用のWifiルーターから出ているWifi電波が、少々悪さをする可能性があるそうです。ただ、私の家のケースですが、2つの部屋の間にWifiルーターが鎮座しており、混線の原因を作るかと思いきや、全く影響は出ていません。あくまで、これは私の家での例です。

それと、補足的な事ですが、受信機は充電式です。我が家では、使わない時は充電台に戻して充電状態に必ずしています。これが良いのか悪いのかはわかりません。

一度こんな事がありました。一台の受信機が裏面が膨れ上がっているので、これは異常だと思い裏面を空けてみると、内蔵してあるバッテリーが膨れ上がってました。原因は解りませんが、メーカーに問い合わせて新しいバッテリーを直ぐに供給してもらいました。バッテリーの入れ替えはとても簡単です。バッテリーを入れ替えてから約3年、今は何のトラブルも無く、我が家では欠かせない存在になっています。

 

気になる注意点

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使用している時に、私が感じる注意点です。

充電時に充電台に乗せるわけですが、パッと乗せて充電が始まる訳ではありません。上の写真の受信機の底部分のメス端子が、充電台のオス端子にしっかりと差し込まれていないと充電はできません。ググっと差し込めたら赤色のインジゲーターが点灯します。この点灯を必ず確認するようにしたほうが良いでしょうね。母親が置いた時、何度か点灯していないのを私が見てから、この事がわかりました。

今は、もう慣れたのか、赤色が点灯することを確認しているようです。

色々とお話しいたしましたが、恐らく私が知る限り、このようなコンパクトで扱い易く、あと、音もキレイに出る物は、他には見つかりません。

何かの参考になれば幸いです。

今回はこれまで、ではまた。